就職が決まり、社宅・社員寮で暮らすことが決まったら、まずはこれからの生活のことをプラス思考でイメージしましょう。それまで一人暮らしを経験したことがない人の場合、家族と一緒だった生活と比べてしまい、全てが大変に感じてくるものです。
その点、社宅・社員寮の場合は近隣に住む人は同じ会社の同僚ばかりなので、全く関わりのない人よりも相談しやすい環境にあるといえるでしょう。また、コミュニティスペースでの同僚との団らんなど、集団生活ならではの楽しみがあります。
一人暮らしをする上で感じる不安の一つが家事です。これまで実家暮らしだった方は、家事のほとんどを親に任せていたと思われますが、一人暮らしとなると洗濯や掃除、炊事などを全て自分でやらないといけません。一方、食事の提供サービスがある社員寮なら、バランスのよい食事提供がありますので、はじめて親元を離れる方には良い環境といえるでしょう。
一般物件と社員寮の一番の違いは、契約者が誰なのかという点です。社員寮は会社が契約するため、プライバシーの制限や会社のルールが存在するなど不自由に感じる部分が多々あります。代わりに、家賃や光熱費を低く抑えられたり、物件によっては食事の提供があったりと、社員寮特有のメリットもあります。このほか、管理人が常駐する場合は、不在時の荷物を受け取ってくれたり、急な病気やケガの対応をしてくれたりするので安心です。
社員寮に住む場合、会社が契約している物件に入居することになるので、就業時間外であっても社内の人間関係が続きます。そのため、完全な個人の時間・空間が持ちにくいのが実情です。こうしたデメリットがあるものの、一人暮らしにはない大きなメリットがあるのも事実なので、社員寮に住むことを決めたのならある程度割り切ることも必要でしょう。